ブログを書いていこうと思ったのだが、なかなか手がつかなくて、中途半端なものでもとりあえず投下していくスタイルでやっていく。
初回は技術的なことではなく、ビジネス的なことを書く。先に断っておくが、ビジネスに関して僕は全くの素人である。趣味で勉強したりはするので、アウトプットの練習と思って、みんなのウエディングについて書いてみる。とその前にブライダル業界(に関しても僕は素人)についてを書く。質問意見感想議論があれば、どしどしお願いしたい。欲を言えばだめな点をついて頂く場合、どうすればいいかというところまで教えて頂けると嬉しい。
先に結論から書くと、ブライダル業界で戦うには、主には以下に注力をして戦っていくことになると考えた。
- 販管費を抑えると共に、固定費に対する効果を最大限に発揮し、成約数を上げていく。
- 労働環境を整えて、良いプランナーを確保する。
以下調べたことを以下に書いていく。
市場規模、収益性など
矢野経済研究所のサマリー(https://www.yano.co.jp/press/press.php/001669)によると、
2016年のブライダル関連市場規模は前年比99.3%の2兆5,290億円で縮小の見込、挙式披露宴・披露パーティ市場をはじめ関連市場すべてが縮小。2016年のブライダル関連市場規模(主要6分野)は、前年比99.3%の2兆5,290億円と、前年に続き市場の縮小を見込む。ブライダル関連市場の過半数を構成する挙式披露宴・披露パーティ市場をはじめ、ジュエリー、新婚旅行などすべての分野において縮小が見込まれることが大きな要因である。
とのこと。
また、業界動向サーチ(https://gyokai-search.com/3-bridal.html)によると、利益率ランキング(平成27-28年)1位のツカダ・グローバルHDでも7.1%と、業界で営業利益率は低いよう。
試しにブライダル業界 利益率ランキング6位のエスクリの売上高の内訳を見てみると、
このようになった(その他は細々とした販管費)。
売上高に対して、固定費が53%、変動費が41%、利益が5%となる。
ブライダル業界の営業利益は本質的に低いであろう。なぜなら、アクセスの良いところに式場を置こうとすると地代家賃も高くなるし、人を呼ぶ結婚式は土日に集まりやすく平日はあまり稼働しそうにない。挙式披露宴を行うには、人件費(原価?)もかなりかかるであろう。また、人生1度の結婚式というタイミングで選んでもらうためには広告宣伝費はかかってしまう。しかも今後縮小が見込まれる市場となると、かけた固定費が最大限効果を発揮するようにアクションをしていくしかない。
PEST的なところ
また、ネットで最近のブライダル業界の動向を調べてみた結果が以下。
- ブライダル業界は参入障壁が低い – ブライダル業者の76.1%が,直近10事業年度において自社の営業地域内に新規参入があったと回答している((平成29年3月22日)ブライダルの取引に関する実態調査報告書より)
- 経済状況や時代の価値観に影響を受けやすい
- 少子化、 婚姻件数の減少、なし婚の増加。今後は事実婚も増える?
- トレンドの変化が激しい – 感度の高い花嫁のインスタグラムが要因のひとつ
- ニーズが多様化しこだわり婚と呼ばれるように。最近はまた地味婚へ?
- 先に入籍し、そして妊娠、結婚式というような、おめでた婚が増えてきた。
- 紙媒体からWEB(特にスマホでの閲覧)へ。
- 中小企業がひしめき合っている
- 競争の激しい業界はブラック企業が生まれやすいそう。
経済状況や時代の価値観に影響を受けやすく、ニーズも多様化してきているというのに、式場という固定的なものを持たざるをえないのは、どうすればよいのか。いくつか雰囲気の異なる式場を持って、リスクを分散させるとか、プランナーの提案力で何とかカバーするのか..。厳しい業界の競争、晩婚化や、おめでた婚が進んでいることを考えると、経験のあるプランナーが必要と思われる。
5フォース的なところ
- 新規参入業者
- 脅威は大きい
- 売り手
- 建設会社、食材卸売業者、リース業者、家具業者、ソフトウェア業者、 広告会社とか?総合すると普通くらいだろうか。
- 買い手
- 人気式場かどうかによっても違うのかもしれないが、比較検討ができるくらいには結婚式場が多いことを考えると大きい気がする。
- そもそも買い手にとって縁もない土地の式場は選択肢から外されるので交渉のしようがない。
- 代替品
- フォト婚
- ハネムーン
- 結婚式をしない
- 他にはあるか…?
- 業界内の競争
- リーダー企業がいなく、中小企業がひしめき合っているので、業界内の競争は激しそう。
新規参入業者に対して何か壁を設けたい。それと関係するかはわからないが、Brilliaみたいな経営がされないような仕組みを整えても良い気はする。使われる税金以上の価値を生み出せそう。
顧客との力関係を弱めるにはブランドの構築か、ニーズを叶えるようなハード、ソフト作り。また、雰囲気の異なる式場を持つだとか、全国に式場を持つとかして、集客した顧客になるべくアプローチできるうまい態勢を整えたいところ。東京や大阪に式場を持つのが無難だろうか。しかし競争も激しそうだから顧客との力関係は変わらないか。
こういう業界は競争が激しく、業務過多になりそうなイメージ。しかしブライダル業界への憧れで入ってくる人も多そう。
カップルはどのポイントで式場を決定するのか
日程、場所、収容人数、雰囲気、ハード面、価格….うーん。どこなのだろうか。もしも、同じような場所、同じ日程、収容人数、雰囲気、価格の式場が合った場合、プランナーの実力が決めてかなと思うのだがどうだろうか。僕は結婚とは縁遠いのでどなたか教えてほしい。
まとめ
どこにどのような式場を立てるかから、よく考えて、良い人材を募集し、広告費のコスパも考えるなど…、かなり固定費部分に対して神経を尖らせないといけないと思われる。その上で成約数を積み上げて、利益をしっかり出していく。また良いプランナーがいるということは成約率の向上、他社との差別化要素になりうるのではないだろうか。
ということで、
- 販管費を抑えると共に、固定費に対する効果を最大限に発揮し、成約数を上げていく。
- 労働環境を整えて、良いプランナーを確保する。
のが大事。